粗大ごみは、ふだんのごみのように「集積所に出せば持って行ってくれる」ものではありません。引越しが決まってから調べ始めると、思ったより時間もお金もかかって困る人がたくさんいます。まず、どこでつまずきやすいのかを知っておきましょう。
1. 粗大ごみは予約制で、すぐには出せない
市区町村の粗大ごみは、Webか電話で申し込み、処理券(シール)を買って貼り、決められた日の朝に出す流れです。申し込んでから収集されるまでには日にちがかかります。たとえば東京都大田区は「申込みから収集まで約2週間」と案内しています(大田区の公式ページ)。
引越しが集中する3月・4月は、さらに混みます。東京都目黒区は「3月、4月は申し込みが多く、収集までに日数がかかることがあります」として、早めの申し込みを呼びかけています(目黒区の公式ページ)。
目安:引越しの日が決まったら、その日のうちに申し込むくらいがちょうどいいです。収集日は自治体や時期で変わるので、お住まいの自治体の予約ページで確かめてください。
2. 冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンは粗大ごみに出せない
この4つ(冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、テレビ、エアコン)は家電リサイクル法の対象で、市区町村の粗大ごみでは回収していません。買い替えるお店や買ったお店に引き取ってもらうか、郵便局でリサイクル料金を払い込んで「指定引取場所」へ自分で運びます。
つまり、引越しのときは「市区の粗大ごみ」と「家電リサイクル」の2つの手続きが別々に要ることがよくあります。くわしくは出し方と料金のページで説明しています。
3. 料金がわかりにくい
粗大ごみの手数料は、自治体と品物の大きさで決まります。たとえば千葉市は1点390円〜1,560円、川崎市は300円・600円・1,200円の3区分です(2026年10月30日に各市の公式サイトで確認)。同じソファでも、住んでいる市が違えば金額が変わります。
家電4品目は、さらにメーカーと大きさでリサイクル料金が変わり、お店に頼むと運ぶ料金が別にかかります。「全部でいくらかかるのか」が、すぐにはわかりません。
4. 窓口がばらばら
1回の引越しで、次のような窓口をいくつも使うことになります。
- 市区町村の粗大ごみ受付センター(家具・自転車・布団など)
- 郵便局(家電リサイクル券の払い込み)と、家電の指定引取場所
- 清掃工場・リサイクルセンターなどの持込施設(自家用車がある人)
- リサイクルショップ(まだ使える物の買取)
どれも受付時間や予約のしかたが違うので、全体の段取りを考えるのがひと手間です。
5. あせって頼むと、悪質な回収業者につかまることも
「無料回収」「トラック積み放題」といった広告で頼んだら、作業のあとに高い料金を請求された、という相談が増えています。国民生活センターによると、不用品回収サービスの相談は2021年度に2,231件あり、2018年度の1,354件から増えています(国民生活センター 2022年11月2日公表)。実例と見分け方はぼったくりのページにまとめました。
間に合わないと、新居まで運ぶことに
どうしても出せなかった物は、引越し荷物に入れて新居へ運ぶことになります。荷物が増えるぶん引越し料金が上がることがあり、新居の自治体でまた粗大ごみの手数料がかかります。新居に持っていくと損する理由もあわせて読んでください。
- 出したい物を書き出す(家電4品目は分けておく)
- 市区の粗大ごみをすぐ申し込む
- まだ使える物は買取、自家用車があれば持込も考える
- 家電4品目は、お店か郵便局(リサイクル券)で手配する